あいの病院

院長あいさつ  

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(あいの病院 代表)

院長あいさつ 

             認知症医療における当院の役割

                           院長 岡村 健二

皆様の中で認知症のイメージはどういったものでしょうか?年のせい、何も分からない、徘徊する等といったイメージを持たれる方も多いのではないでょうか。また自分は大丈夫と思っていらっしゃる方もおられることでしょう。

認知症の患者数は確実に増え続けています。また高齢になれば高齢になるほど、その割合は高くなります。従って高齢になれば誰もが認知症になり得ると言っても過言ではありません。また同時に徘徊による事故、自動車運転による事故(逆走など)、介護殺人といった社会問題も看過できません。そのような状況の中、今後認知症の方を社会の中でどのように受け入れていくのかを真剣に考えなくてはなりません。我が国では2012年、ようやく国が国家戦略として認知症対策を策定し、住み慣れた地域で暮らし続けることができる社会の実現を謳っています。
そのためにまず大切なことは早期発見・治療・対応です。現状では根本的な治療はできませんが、進行を遅らせることは可能です。その意味では早期発見・治療は重要な意味を持ってきます。また徘徊・暴言・暴力等のBPSD(認知症に伴う行動・心理の症状)と呼ばれる症状は、介護者の対応によって防げるものが多いとされています。高齢の方は少なくとも我々よりも多くの社会経験を積まれており、色々な思いを持っておられます。認知症があるからといって、その思いに変わりはありません。感情を伴う記憶というのは残りやすいものです。失敗を叱責され腹が立てば、そのことはよく覚えておられます。それがBPSDにつながって行きます。認知症の方は出来ないことが増えますが、子供ではありません。そのことを介護者が認識しているだけでも随分と変わってきます。
当院では2015年11月より“もの忘れ外来”を始めました。早期発見・治療・対応を目指したものです。中でもいかに対応するかは非常に大切なことと考え、今後起こりうる症状をご家族にお話し、うまく対応できるようアドバイスを行っています。
また一方で、進んだ認知症の方にいかに対応するかも大きな課題と考えております。個人個人の症状に応じて介護サービスの利用を考え、時には施設への入所が必要となることもあります。また激しい症状が出現すれば、入院が必要となることもあります。その際には、当院では入院治療を行っています。激しい症状は非常に介護者を疲弊させます。概して、熱心な介護者ほど疲弊しきってから受診されます。そうなると、ご本人の症状がいざ落ち着いても、ご家族の恐怖心から、自宅に退院することが困難となります。ですので、これに関しても早期の相談が重要になると考えています。入院に至らず、外来通院で落ち着かれる方も多くおられます。その方にとってベストな介護や医療を施すことが非常に大切となります。
従って、認知症医療における当院の役割は、
1.“もの忘れ外来”における早期発見・治療・対応
2.中等度以上の認知症の方の激しい症状に対する治療
の2点に集約されると考えております。認知症の方が、地域で暮らし続けることができるよう、今後も努力していく所存でございます。そして皆様の心の拠り所となるような病院作りを目指しております。もし認知症ではないだろうか、こんな症状で相談していいのだろうかと悩まれておられましたら、お気軽にご相談ください。

      

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